【完全解説】音圧あげすぎると音が悪くなんのよ🐟️サカナクション山口一郎【切り抜き】
またサカナクションの山口さんがレコーディングやオーディオについて
話ししている解説動画の切り抜きがアップされていました。
60年代に一発録りだったレコーディングが今どのように進化しているのか
実際の音に合わせて解説しているのがとてもわかりやすく興味深いです。
今後音楽を聴く時に新しい判断基準ができそうです。
進化とともに失ったものについても言及しています。
オーディオ好きの視野を広げる内容です。
動画
Geminiによる要約:
サカナクションの山口一郎氏が、音楽制作における「音圧」「空間表現」「レコーディング技術」について深く解説している動画です。 特に、**「音圧を上げすぎると逆に音が悪くなる」**という現代の音楽制作の傾向や、楽曲の聴こえ方を操作するプロのテクニックについての話が興味深いです。
以下に要点をまとめました。
🎵 音と空間の関係・エフェクト
- 空間がジャンルを作る: 音楽のジャンルは演奏される「空間の大きさ」に影響を受けるというデイヴィッド・バーンの話を引用し、音の大小(遠近)や左右の配置で空間が作られていると解説しています。[00:14]
- リバーブとディレイ: リバーブ(残響)は空間の広さを表現し、ディレイ(遅延)は反響を表現します。これらを組み合わせたり、極端に短い「ショートディレイ」を使うことで、ボーカルを左右に広げたり(ダブリング効果)、存在感を調整したりします。[02:59]
🔊 音圧と音質(ラウドネス・ウォー)
- 音圧を詰め込みすぎる弊害: 最近の楽曲(特に若い世代やアイドルの曲)は、マスタリングで音圧を限界まで上げているため、音が平坦になり、結果として「音が悪く」なっていると指摘しています。[10:14]
- ラジオ・有線対策: 音圧を上げる理由は、ラジオや有線放送で流れた際に、他の曲よりも音が大きく目立つようにするためです。
- シングルとアルバムの違い: シングル版は外で聴かれることを想定してボーカルを大きく音圧を高めにし、アルバム版では全体のバランスを重視して調整し直すことがあります。[10:19]
🐟 サカナクションのこだわり・制作裏話
- 音圧競争には乗らない: サカナクションは基本的に音圧をパンパンには詰めず、聴いていて気持ち良いラインを重視しています。これは山下達郎氏の「音圧は詰めない(小さければリスナーがボリュームを上げればいい)」というスタンスに近いと語っています。[10:54]
- 「さよならはエモーション」の演出: この曲は、前半は孤独感を出すために音量を抑え(モノラル的な聴こえ方)、後半に向かって徐々に音量が上がり、音像が広がるようにマスタリングで調整されています。[07:37]
🖥️ デジタル時代の弊害
- 修正技術と人間味: 現代のデジタルレコーディングでは、演奏のズレやミスタッチを簡単に修正(クオンタイズなど)できますが、それによって「人間味」や「グルーヴ」が失われ、写真の加工のように「本人っぽさ」がなくなっていくと危惧しています。[12:14]

