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Roon ARCが採用している圧縮フォーマット Opusとは

Roon

Roon ARCが採用している圧縮フォーマット Opusとは

Roon ARCの最近のアップデートで動作が安定したのと、
ダウンロードが早くなったことで、Roon ARCを活用する場面が増えてきました。

最近のアップデートでスマートダウンロードという機能も追加されました。

簡単に言えば、Roonが好みにあったアルバムを自動でダウンロードしてくれるものです。
Roonが自動で提案してアルバムをダウンロードしてくれるので、
まだそんなに賢いとは言えないのですが、
意外なアルバムを勝手に入れてくれるので楽しんで活用しています。

その場合問題になるのが容量です。容量に空きがないと機能を活用できません。
その解決策がOpusです。

ちょっと計算してみたら、ハイレゾ 192kHz 24bitで1.5GBのアルバムが
Opus 48kHz 256kbpsだと75MB、約20分の1まで容量が圧縮されます。

標準的なハイレゾ音源は96kHz 24bitですが、大体10分の1になります。
このメリットは大きいです。

私の場合、iPhoneでRoon ARCに使える空き容量が約50GBなのですが、
大雑把に計算して一般的なハイレゾの96kHz 24bitでアルバムが1枚1GBだとすると、
ダウンロードできるアルバムの数は50枚ですが、
Opusを使うとその10倍の500枚になります。

私はRoon ARCを使うときはカジュアルなリスニングが多いので、
同じ環境で元フォーマットとOpusを比べてみたところ、
メリットほどの音質のデメリットを感じなかったのでOpusを使っています。
Roon ARCのダウンロードの品質設定で「バランス」を設定します。

Roonコミュニティを調べていたらOpusを選んだ経緯が載っていたので紹介します。
出力が48kHzに固定されているのを疑問に思っていましたが、Opusの仕様だそうです。

Roon ARCがOpusを選んだ経緯

Roon Labs創設者のBrian Luczkiewicz:

完璧な選択肢は存在しませんが、私たちは間違いなくこのことを考慮しています。

ロッシーコーデックの選択肢は本当に4つしかありません:

  • MP3
  • Vorbis
  • Opus
  • AAC

AACは、この製品をリリースする日に、既存のすべてのRoon CoreにAACエンコーダーのライセンスを支払う余裕がないため、即座に除外しました。少なくとも、これはシンプルです。

Opusを音声用に使った経験と、ここでやっていることを分けて考えることが重要です。なぜSILKとCELTをOpusという1つのものに詰め込んだのかはよくわかりませんが、両者はまったく別のものです。

SILKは音声、超低帯域、低遅延、パケットロス処理などに最適化されています。我々のアプリケーションには適していません。

CELTはVorbisの次世代です。Vorbisのように音楽用に最適化されています。SILKよりもはるかに制約の少ない問題を解決しようとしているため、より保守的で、より奇妙ではありません。

私たちが他の人から聞いた測定結果や、私たちの調査結果では-

  • 高いビットレート(~256kbps)では、Opus/CELTはAACにほぼ匹敵し、MP3やVorbisよりも優れていた。
  • より低いビットレート(~96kbps)では、Opus/CELTが明らかに勝っていた。

低帯域幅の設定を持つこと(そしてそれを可能な限り良くすること)は重要です。確かに、品質にこだわる人は使わないでしょうが、多くの人は従量制のデータ料金を支払っており、それに対応する必要がありますし、車載システムや骨伝導ヘッドフォンなど、より制限の多い品質のボトルネックを持っている人もいます。

Opusにあまり馴染みがないという事実以外に、私たちが見つけた唯一のマイナス点は、48kHzという要件です。結局のところ、私たちは48kHzの世界に住んでいるので、これはそれほど大きなマイナス要素ではありません。

iOSまたはAndroid携帯のOSミキサー?48kHzです。USB/Lightning-3.5mmアダプター?48kHzです。ピカピカのMac?手で設定を変えない限り48kHz。Windowsのラップトップ(ノートパソコン)も同じです。PC/Macで設定をいじったり、オーディオマニア向けのDACを使ったりしない限り、48kHzがハードウェアの標準です。

44.1kHzのコンテンツでは、サンプルレートの変換は99%避けられないとわかったら、それを実行するには2つの方法があります。

  • Opusエンコーダーの前に、Roon Coreで高品質な(しかしエネルギー効率はあまり良くない)サンプル・レート・コンバーターを使用し、デバイスがそのまま48kHzにデコードする。
  • Roon Coreでオリジナルのサンプルレートでエンコードし、それを携帯電話に渡して、品質よりもエネルギー効率に最適化されたサンプルレートコンバーターを使用してOSに再サンプルさせます。

私たちは、音質とバッテリー寿命の両方の面で優れている最初のものを選びました。ですから、Opusが48kHzに固定されていなければもう少し気に入っていたのですが、私たちの用途では大きなマイナス点にはなりません。AndroidやiOSデバイスで44.1kHzのきれいな出力パスを得るレベルで微調整をする人たちは、非可逆コーデックを完全に避けた方が良いでしょう。

Opusでなければ、おそらくVorbisだったでしょう。AACが特許に縛られていなければ、おそらくAACになっていたでしょう。MP3が勝ったのは、実装のしやすさという一点だけです。

他に誰が使っているかというと、私が思いつく主な例はPlexAMPで、これはARCの主な競争相手の1つになるでしょう。

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