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DACチップのシングルとデュアルの音質の違いは?

音質向上

DACチップのシングルとデュアルの音質の違いは?

DACを購入する時にDACチップのシングルとデュアルで
どれぐらい音質に違いがあるのか知りたくなり調べてみました。

単純に比較はできませんが、
同じDACチップを採用したDACで
シングルDACチップとデュアルDACチップで倍ぐらいの価格差があります。



これらを直接聴き比べられれば一番いいのですが、そうもいかないので調べてみました。

値段が倍だから音質も倍良いとは思えません。
もしそうなら議論の余地がないので皆そういう認識をしているでしょうが、
あまりそういった意見は聞いたことがありません。

なるべく信用できそうな意見を調べてみました。

ネットの意見

いつも視聴者の意見に気さくに答えてくれる
DSD大好きなDAC開発メーカーのPS Audio ポールさんがブログで
複数のDACチップを採用するメリットについて答えていました。

余談ですが、I2Sという最近流行っている規格は
このPS Audioのポールさんが始めたものです。

PCM vs DSD

複数のDACを並列接続することで、1つのコンバーターの性能に影響するエラーやノイズを平均化することができます。

なぜか?

DACを並列化すると、各DACのランダム・エラーが統計的に打ち消し合うため、ランダム・ノイズが大幅に低減され、低ノイズでダイナミック・レンジの広いクリーンなアナログ信号が得られます。

DACの出力が意図した直線的性能から逸脱すると、高調波とIMの両方で歪みが発生します。複数のDACの出力を平均化することで、高調波歪みと相互変調歪みの影響を、はっきり聴こえる形で最小化することができます。

Parallel DACs

音質に定評のあるDACを作っているポールさんの技術的な意見です。

他に英語で調べてみると、

「デュアルDACチップは改善か、それともマーケティング策略か」

という興味深いスレッドがありました。

ざっと読むと、「明らかに違いがある、明らかに良い」、という意見は少なく、
「現代のDACは十二分に高性能だからはっきりと分かる違いはない」とか
「そこまで変わらないだろう」、「マーケティングの策略だ」、という意見です。

日本語で調べてみて、信憑性がありそうだなと思った意見です。

音を比較するため、先ずはシングルで1週間聴き、その後デュアルに変えて聴いてみた。

 デュアルの音が出た瞬間、ほーこうなるのか~、という感じ。

・今まで聴こえていなかった音がたくさん聴こえる。

スコアに書いてある音が全部聴こえるような感じ。分解能や定位が良くなったのだろう。

あれ?客がこんなに普通にしている咳がシングルとはいえなぜ聞こえなかったのだろう?と思うような個所もあった。奏者の音楽作り上の思惑が良く見えてくるが、例えば独奏バイオリンやピアノ奏者が犯したほんの僅かなコントロールミスもあからさまに聴こえてしまう。

・音が濃厚になったというか重さが加わったというか、うまく言えないがそんな感じになった。

・リアル感が増した。

これらの変化は、言葉で書くとほぼ予想通りとも言えるのだが、音は聴いてみなければ実感として分からない。 ひとことで言うと音も演奏も全体的に濃密になった感じ。

しかし、聴いているうちにしっくり来なくなってきたことに気が付いた。

なぜか感動しないのである。

響きの多彩さが無くなった?

ピアノ協奏曲でオーケストラだけの演奏が続いた後にふっと静まってピアノが弾き始める所。シングルではオケからピアノへ全く異なる音質への交代が非常に感動的というか聴かせどころになっているのだが、デュアルにするとその聴かせどころ感が強調される方向ではなく、なぜかそれをほとんど感じないのだ。

どうしてだろうと思い、色んな曲を聴いてみた。

どの曲でも詳細で且つ濃厚になるのだが、曲によってはシングルは線が細い分、繊細な部分がより出易いのか?と思ったり・・・。

シングルの方が明らかに音数が少ないので、音楽が分かり易い。

しかし、もしかすると、これは私がまだデュアルの音に慣れていないだけであり、慣れたときにはその濃密な音世界での感動が待っているのかも知れない、とは思う。

しばらくデュアルで聴き続けてみようと思う。

DACの音をシングルとデュアルで聴き比べてみた

こちらの意見だとはっきりとした改善効果を感じるようですが、
傾向が異なる程度の違いとも感じられます。

更に調べてみると、ポータブルDACで
シングルDACモードとデュアルDACモードの切り替えができるものがあるそうです。

これは比較試聴なので信憑性が高そうです。

シングルDACモードとデュアルDACモードの切り替えができる

M3Xは2つ搭載しているDACの1つだけを使う『シングルDACモード』と、2つのDACを使う『デュアルDACモード』があります。

切り替えは画面上部から下にスワイプするとメニューバーがでてくるので、『DAC』と書かれたアイコンをタップすることによって切り替えができます。

それぞれのモードの違いは以下のとおり。

  • シングルDACモード → まとまりのある音にはなるが、合わせるイヤホンによっては音の分離がイマイチ。
  • デュアルDACモード → バランス接続ほどでもないけど、音の出力と分離が少し良くなる。

どちらのモードが良いかは合わせるイヤホン次第といった印象。

出力を少しだけ増やしたい時や、もう少し音を分離させたいときはデュアルDACモードがおすすめです。

【Shanling M3X レビュー】愛機入り決定!理想のDAPが3万円台で買えた!

結論

シングルDACよりはデュアルDACの方が解像度や分解能が少し改善するが、
驚くような変化はない、好みで選んで良い程度の違いというのが大体共通の意見かと思います。

コスパで選ぶならシングルDACでも十分な気がします。

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